JUnit実践入門 ~体系的に学ぶユニットテストの技法 (WEB+DB PRESS plus)
- 作者: 渡辺修司
- 出版社/メーカー: 技術評論社
- 発売日: 2012/11/21
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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レビュアーとして参加させてもらったこの書籍を頂きました!著者の渡辺さん、技術評論社さん、ありがとうございます!
「書籍をいただいたなら、書評を書かざるおえない!」ということで書評を書いてみます。
ただこの書籍については和田さんの「推薦のことば」がまさに的確です。
(実際に書籍を手に入れる前に「推薦のことば」を読んでみたい方は WEB+DB PRESS plusのシリーズのページ http://gihyo.jp/magazine/wdpress/plus/978-4-7741-5377-3 を参照してください)
そのため内容的に重複している点も多くなりそうですが、自分なりにおすすめの点とか書いていきます。
JUnitにとどまらないユニットテストの本
JUnitの解説書、というだけではありません。
この書籍ではJavaを用いた開発を行うプログラマがより良くユニットテストと付き合っていくためのエッセンスが詰まっています。そこでユニットテスティングフレームワークとしてJUnitを用いています。
JUnitの解説に終始することなく、テストに関する用語の解説やどのようにテストコードを書き進めるべきか、よいテストコードとは何かといったユニットテストを行う上で必要な知識や技術が解説されています。そのため読ませていただいた中で、普段JavaやJUnitを使わない私もユニットテストについてより深い知識を得る事ができ、またJUnitでの知識はその他のテスティングフレームワークを使う際にも役に立つことが多いように感じます。
JUnit初心者がステップアップできる
JavaをつかっていてもJUnitやユニットテストを触った事が無いけど興味がある、または始めてみたところ、と言う人には特にお勧めです。
初心者の人は第1章からゆっくりとチュートリアルを参考にしながらやっていく事でユニットテストとはなんなのかを実践的に学ぶ事が出来ます。またその後の第2章でどうしてテストを行うのか、テストコードを書くうえでの基本的な指針が簡潔に書かれています。これらの指針をもとにどのようにテストコードを書いていくかを考えていく事が実践でも役立つと思います。
それにJUnitやJavaにそれほど詳しくなくても読めるようなサンプルコードや解説となっています。これはJavaに詳しくない私が苦労せずに読めたので、大丈夫だと思います。
JUnitをすでに使っている人にもおすすめ
すでにJUnitを使っている人でも、JUnitの多くの機能を使いこなせているとまでは言えない人も多いのではないかと思います。またJUnitをよりよく活用するためのフレームワークやツールをうまく活用できているという人も少ないかもしれません。
JUnit自体はTDDをやる上で書籍やWeb上でよく例題として用いられている事が多く、それなりに触った事はあったのですが、この本を読ませてもらって初めて知ったJUnitの機能も多々あったりします。(ただこの辺りは私自身がJUnit自体詳しくないので、あまり当てにはなりませんが…)
基礎であり、実践でもある
基礎的な内容から実践的な内容まで書かれていて、まさに副題のとおり「体系的に学ぶユニットテストの技法」です。JUnitとユニットテストの基礎から、テストダブル、AndroidやDbUnitと言った実践での利用まであります。
つまり…
おすすめです!
ちょっと厚みがある本なので身構える人もいるかも知れませんが、章ごとに読みやすくまとまっています。ページ数もありますが、それはサンプルコードや図がきっちりと載っているということもあります。読み応えもありますが、読む価値ありです。
レビュー段階ではしっかり読ませてもらいましたが、まだ献本して頂いた本はまだざっとしか読めていないのでこれからまた読んでいこうと思います!