LEADING QUALITYを読んだ
LEADING QUALITYを読んだので、簡単に感想を書いておきます。
自分たちは「品質」をどのように捉えているか
LEADING QUALITYには3つのセクションがありますが、ひとつ目のセクションは、「自分たちは『品質』をどのように捉えているか」ということを問い直すようなセクションになっています。
「品質」≒ テスト部門のテスト、といった状況から、企業における重要な価値を高めるところまで、視点を持っていくことの重要性を説明しています。そして、それを推進するためには、文化醸成も必要になると説明されています。
自分たちは今、品質のために何をすべきか
ふたつ目のセクションは、「自分たちは今、品質のために何をすべきか」という戦略と意思決定のパートです。
ある企業のやったことが、自分たちの企業で今必要なことなのか、そのまま適用してうまくいくかというのは、自分たちが「自分たちのこと」と「やろうとしていること」を適切に捉えられているかによっていることが説明されています。
また、意思決定に必要なアプローチについても説明されています。
品質で成長を加速させるためには?
最後は自分たちの企業を、どうやって品質チームが成長させるか?ということを説明しています。
エンジニアリングやQAの活動は、一般的に企業の成長指標と結びつけることが難しいとされていますが、このセクションではその難しいが重要な戦略策定や活動へのアプローチを3章に分けて紹介しています。
まとめ
技術書の中ではページ数は多くないものの、そのページ数の中にエンジニアリングやQAといった活動に関わっていると非常に得るものの多い内容が詰まっている書籍です。
紹介される事例なども非常にわかりやすく、理解の助けになるものが多かったです。
部門全体のエンジニアリングやQAの改善活動などを実践しようとしている人は、一度読んでみることをおすすめしたいと思います。