お正月休み2日目。早速予定時刻を大幅にすぎて起床したので、慌ててゴミ出しをしました。。。
それはさておき、前々から気になっていた、Amazon Honeycodeに少し入門してみました。
Amazon Honeycodeとは
Amazon Honeycodeはいわゆるノーコードツールで、Excelのようなスプレッドシート形式のデータを読み書きするアプリを簡単に作成できるサービスです。
料金は、2021/12/29現在、シートの行数が2500行、15人までであれば無料で利用できます。
https://www.honeycode.aws/pricing
なお、まだベータ版となっています。
Amazon Honeycode に入門してみる
とりあえず、簡単にどのようなものか触ってみる場合は、以下のブログ記事がわかりやすいです。
実際に、経費管理アプリ(と書かれていますが、シンプルなのでイメージは家計簿帳に近いかもしれません)の作成を通して、ワークブック、シートの作成からアプリ上での表示や入力などを一通り触ってみることができます。
少し複雑なアプリに挑戦する前に
Honeycodeでは、アプリのテンプレートが存在するため、それを見てみるとより複雑なアプリの作成の理解が進むと思います。
テンプレートの例は以下にあります。
https://www.honeycode.aws/templates
自分のイメージに近いものがあれば、それを改造してみるところから始めるのが良いかもしれません。
テンプレートのTodoアプリの画面例(スマホ)
Honeycodeの良いところ、微妙なところ
Honeycodeを触ってみて、良かったところ、微妙だったところを記載してみます。
良かったところ
- 導入に従って設定していくだけで、簡単に表示、入力フォームといった画面が作成できる
- 元になるデータがスプレッドシート形式なのでとっつきやすい
- テンプレートがあるので、多少複雑なアプリ作成もイメージしやすい
- Web、スマホ両方を同時に開発できる
微妙だったところ
- 英語のみ
- UI をそこまで作り込めない(表データの表示などのパターンが多くない、表の罫線が表示できないなど)
- 少し複雑な処理をするとなると、Formula(https://honeycodecommunity.aws/t/honeycode-functions/90)と呼ばれる関数を頑張って作る必要がある
- Formulaの入力部分で改行、インデントなどができない
- スプレッドシートの構成をHoneycodeで扱いやすい形式にしていく必要がある
- 通貨の単位がUSドルしか扱えない
ノーコードなので仕方ないところではありますが、やはり複雑なものになってくると、Honeycode流の解決方法を模索する必要が出てきてしまうかなと思います。また、まだベータ版というところで、USドルしか通貨単位が扱えないなど、細かい点で充実度が不足している感は否めない印象でした。
とはいえ、実際に1からプログラミングでこのレベルまで作ろうとすると数日はかかるかも、、、というところをWeb、スマホ両方対応で数時間でできてしまうのはノーコードの威力を感じます。
まとめ
Amazon Honeycodeは、いきなりプログラミングするほどじゃないかな…といった社内向けや少人数向けアプリ開発などでは十分に役に立つサービスかと思います。また、AppFlowとの連携などもあるので、Salesforceにデータを連携、といった使いみちもあるのかなと思います。
一方で多少細かいところは諦めて作る必要もあったり、社外向けや複雑すぎるアプリはやはり素直にプログラミングしてしまったほうが良さそうではあります。
フロントエンドを含めたプログラミングができる人だと使いみちがやや限定されてしまうかもしれませんが、プログラミングやフロントエンドの開発に疎い人などであれば、Honeycodeを選択肢として持っておくのは良いかもしれませんね。