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Exceptional C++を1周読み終えました

Exceptional C++―47のクイズ形式によるプログラム問題と解法 (C++ in‐Depth Series)

Exceptional C++―47のクイズ形式によるプログラム問題と解法 (C++ in‐Depth Series)

  • 作者: ハーブサッター,浜田光之,Harb Sutter,浜田真理
  • 出版社/メーカー: ピアソンエデュケーション
  • 発売日: 2000/11
  • メディア: 単行本
  • 購入: 9人 クリック: 134回
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有名なC++ In Depthシリーズの1冊です。
これを読み終えました。

皆さんがお勧めすることが納得できる良書でした。まず最初に例外設計について書かれていたのですが、私はあまりC++で例外を(特にExceptional C++に書かれているほど)意識したことがなかったため、その部分だけで読むのにとても苦労しました。しかし、再利用の観点から言えば、例外安全・例外中立を意識しておかなければならないことは確かでした。このあたりだけでも十分お勧めに値する本なのですが、他の部分もとてもよかったです。


2章までにかなりの時間をかけてしまいました。(私が例外にかなり疎かったため)。ですが、そのあとの章はスムーズに読み進めることができました。

読み進むスピードで自分がどのあたりが弱いのか一目瞭然という感じです。

例外以外の落とし穴としては継承の使い方がありました。
これは入門書や基本的なクラスの使い方程度の情報では全く足りない部分があります。(私も半分くらい知らない部分があったりなかったり)。その部分を補ってくれる情報がしっかりと載っていました。

またconstの使い方もただ動作を知っているだけでは意外と難しい部分があるのではないかと思います。そのあたりも書いてありました。


C++0xを控え、少々古くなりかけているような情報もなくはないです。(auto_ptrなどはとくに注意すべきかと。現時点でもちろん知っていて損はないのですが、やはりC++0xを使うようになった場合には適宜新しいスマートポインタへの読み変えは必要だと思います。)

このあたりをC++0x用に改訂された本が今後出るとさらに良いのではと思いました。

余裕があれば2周目に入りたいところですが、それほど余裕があるわけではないので、また少し時間がたってからもう一度読んでみたいですね。