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カレント質量とパートン質量

素粒子理論

クォークにはパートン質量とカレント質量という二つの質量が存在する。
陽子(uud)や中性子(udd)の質量からクォークの質量は陽子や中性子の質量から換算できると思われる。
そのようにして計算された質量をカレント質量と呼ぶ。
しかし実際に実験で計測したクォークの質量はもっと小さな値となる。これをパートン質量と呼ぶ。
(であってるはず)


という知識はあったものの、どうしてこの二つの質量が生まれるのかということは知らなかった。
「数理科学 2010年9月」に「質量の起源」という小林 誠さんが書いた部分でなんとなく理解した。
(あってないかもしれないが・・・)

要約すると、

「陽子・中性子は電子とは違い、陽子や中性子を構成しているクォークのヒッグス場による相互作用のみでは、陽子・中性子の質量は電子の16倍程度であり、到底実際の陽子・中性子の質量を説明することはできない。
実際にはカイラル対称性の自発的破れを通じて強い相互作用から質量のほとんどが生じている。」

なので、クォークのヒッグス場による相互作用のみの質量がパートン質量、カイラル対称性の自発的破れを通じて強い相互作用から来る質量を合わせた質量がカレント質量、ということなのだろう。


ということを考えると、我々の身の回りのものの質量の起源は「カイラル対称性の自発的破れを通じて強い相互作用」がもたらす質量が大部分を占めている、ということになる。
つまり、強い相互作用は間接的に我々の身近なところに影響を与えていた、ということだったようだ。

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