What is it, naokirin?

Zennに移行します。

このたび、技術記事の執筆をZennに移行することにしました。

zenn.dev

移行の経緯

移行の理由としては、「はてなブログの無料版では、記事の途中に広告が差し込まれてしまう(ことがある)」ことが大きいです。

技術記事において、「執筆のしやすさ」とともに、「知りたい情報を執筆者の意図通りに、適切に提供できる」ことは重要です。

ですが、記事の途中にコントロールできない形でシームレスに広告が差し込まれてしまうと、その知りたい知識を適切に提供できない可能性があります。特に全く関係ない広告であればまだよいですが、記事に近い内容であったりすると、読み手に混乱を生む可能性もあります。また、読みやすさはどうしても下がってしまいます。

正直なところ、広告が記事の前後やサイド、小規模なポップアップなどで表示されるのであれば全然継続利用を考えていました。ただ、記事本文の途中に差し込まれてしまうのは、個人的に許容しづらいというのがあります。

もちろん広告はビジネスとして無料提供し続けるためのものであり、無料利用している以上こうしたことが行われるのは改悪とは言えません。ただ、自分としては「利用頻度がそこまで高くない」「記事販売は考えていない」という点で、有料プランの金額を支払うほどではないと判断しました。

Zennを選んだ理由

個人的に、技術記事(その他記事も含め)を書くプラットフォームはいくつもあり、そこそこレッドオーシャンな市場ではあるという認識です。

その中で以下を検討しました。

  • 自前でサービスをホスティングする
  • Markdownなどから記事ページを生成して、GitHub Pagesで表示する
  • Qiitaを利用する
  • note を利用する
  • Zennを利用する

自前でサービスをホスティングする

自前でサービスをホスティングすることについては、以下かなと思います。

  • メリット
    • 自分でコントロールできる範囲が広い(デザイン、記事の作り方、サイト構成など)
    • エンジニアとしての経験になる
  • デメリット
    • ある程度、自前でインフラ管理の必要がある
    • セキュリティも自前で管理する必要がある
    • フレームワーク選定、デザイン、サイト構成、インフラ準備など、執筆開始までの初期コストが一定かかる
    • OSSフレームワーク等の選定次第では、将来的に開発停止等の可能性がある
    • SEOがかなり厳しい

個人的に、あえて記事執筆の土台で経験値を貯める必要はあまり感じておらず、デメリットのほうが大きいと感じました。

特に記事執筆開始までに時間がかかってしまうこと、サイト構成等からスタートして考える必要があることなどはかなり大きなデメリットです。また、SEO観点では、かなり弱いなと思っています。やはり、検索には乗ってほしいですし、自己満足だけでなく、いろんな人に見てもらったうえで成長することを目指したいので、今回は除外しました。

Markdownなどから記事ページを生成して、GitHub Pagesで表示する

GitHub Pagesで記事を執筆することについては、以下かなと思います。

  • メリット
    • 自分でコントロールできる範囲が広い(デザイン、記事の作り方、サイト構成など)
    • 無料で利用できる
  • デメリット
    • サイト構成、デザインなどの検討、調整で、執筆開始までの初期コストが一定かかる
    • 流入がオーガニックに依存する
    • 執筆環境がMarkdownエディタのみになり、実際の見た目の確認等は自前で頑張る必要がある

自分でコントロールできる範囲を広く取りたい場合、コストとのバランスが良い方法かなと思います。

ただ、「初期コストが高いこと」「デザインにそこまで強いこだわりはないこと」「流入がオーガニックに依存すること」を考え、除外しました。

流入がオーガニックに依存する」というのは、各ブログサービス等では、サービス内の記事検索やおすすめ等が存在しており、ユーザーの流入に寄与している部分があります。ただ、この点でGitHub Pagesについては、完全に自分で発信しなければ、難しくなります。バズったとしても、お気に入り数などの機能もないため、わかりにくくなります。

Qiitaを利用する

Qiitaで記事を執筆することについては、以下かなと思います。

  • メリット
    • 初期コストが低い
    • 執筆環境が揃っている(Webエディタ、プレビュー機能、各種コード、数式表示など)
    • 国内のエンジニアに一定評価されており、記事のみやすさもそれなりに高い
    • オーガニック以外の流入も見込まれ、SEOも強い
    • お気に入り機能、リンクされている記事などがあり、記事の人気度なども一定わかりやすい
  • デメリット
    • 過去に運営上のトラブルがあった(今はこれらのトラブルを踏まえて健全な運営を目指しているかもしれないし、あえて深堀りはしない)
    • デザインは固定

強力な移行先の一つですが、個人的には過去のトラブルがあったことは記憶にあり、主たる投稿先としては選択肢から除外しました。

note を利用する

noteで記事を執筆することについては、以下かなと思います。

  • メリット
    • 初期コストが低い
    • 執筆環境が揃っている(Webエディタ、プレビュー機能、各種コード表示など)
    • エンジニア以外でも利用されており、記事販売においては、ほかサービスよりも実績が大きい
    • オーガニック以外の流入も見込まれ、SEOも強い
    • お気に入り機能などがあり、記事の人気度なども一定わかりやすい
  • デメリット
    • 過去に運営上のトラブルがあった(Qiitaにのトラブルに比べると、現時点では執筆者視点では大きくない認識)
    • デザインは固定
      • 他サービスに比べ、本文部分の幅が狭い

noteも国内ではかなり強いサイトだと思っています。

ただ、個人的にですが、技術記事は他の記事に比べて未だPCでも見られることも多く、PCでも本文の幅が狭いというのは正直読みやすさは低いかなと思っています。

このデザイン上の1点が気になり、今回は見送りました。

Zennを利用する

noteで記事を執筆することについては、以下かなと思います。

  • メリット
    • 初期コストが低い
    • 執筆環境が揃っている(Webエディタ、プレビュー機能、各種コード表示など)
    • エンジニア以外でも利用されており、記事販売においては、ほかサービスよりも実績が大きい
    • オーガニック以外の流入も見込まれ、SEOも強い
    • お気に入り機能などがあり、記事の人気度なども一定わかりやすい
  • デメリット
    • デザインは固定

最後にZennです。

Zennは他に比べると自分の気になるデメリットが少なく、現時点ではZennを選択するのが最も自分にとってストレスなく記事執筆ができると考え、こちらにしました。

まとめ

2014年から、はてなブログで技術記事を執筆し始めたのですが、今回11年越しに移行することにしました。はてなブログには非常にお世話になったなと思っていますし、感謝の気持ちが大きいです。有料プランについては、執筆量が多い人にとっては全然高くはないと思います。今回は自分自身、平均しても週一も投稿できていない状況で、有料プランは選択肢としては選びづらかったというのが大きいです。 こちらの、はてなブログでの記事は自体は残したままにしますが、今後はZennで執筆していければと思います。