「行動を変えるデザイン」を読み始めたので読んだ内容をメモしていく
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行動を変えるデザイン 読書記録(第2部 第4章〜第5章) - What is it, naokirin?
今回は第1部の第1章〜第3章について。
第1部 心の働きと行動変容を理解する
第1章 心は次にやることをどうやって決めているのか
ファストアンドスローなどで語られるような、行動心理学・行動経済学の結果を引用しながらの導入といった章。 ファストアンドスローなどを読んだことがある人からすると、よく知っている内容かも。
- ほとんどの日常では、行動を決めるときは意識的ではない
- 我々はしばしば習慣に基づいて行動する。習慣は身につけられるがやめにくい
- 経験的な物事は直感的で自動的な即座の判断に基づいて行動する(ファストアンドスローのシステム1の話)
- 意識的に考えているときもヒューリスティック(発見的手法、認知バイアスが入りやすいとされる)が働く(脳が手を抜いている)
- 周囲の人の影響を受ける(ポジティブにも、ネガティブにも)
- 我々は「簡単」「慣れ親しんでいる」「リワードがある」「見た目が良い」「緊急性がある」「実際にできる」といったものを優先しやすい
第2章 なぜ他でもないその行動をするのか
5つのステップを通過すると、我々は行動をするというのを「CREATEアクションファネル」にまとめ、解説されている
CREATEアクションファネル
- キュー(Cue): 行動を始めるきっかけ。外的要因(CMを見るなど)と内的要因(空腹になるなど)が存在する
- 反応(Reaction): 直感的な心理がキューに対して自動で反応する
- 評価(Evaluation): 費用対効果の評価をする
- アビリティ(Ability): 実際に行動できるか。何をすればよいかわかっているか、必要なものが揃っているか、成功できそうかを確認する
- タイミング(Timing): 今行動すべきか、緊急性があるのかを確認する
意識的な判断ではこれらのステップを通過する必要がある 直感的判断に基づいている(システム1)なら、意識的な評価やタイミングはショートカットされる
第3章 行動を変える戦略
- チート
- 行動変化よりも、作業をなくせる技術的解決のほうが効果的であることのほうが多い
- 技術的解決には3つがある
- 裏で行動を自動化する
- デフォルト化する
- すでにある行動のついでにできるようにする
- 習慣を作る、変える
- 繰り返しの行動を定着させる
- 習慣化の3つの要件
- 明快なキュー(きっかけ)
- 変わらないルーティン(繰り返す動作)
- 価値あるリワード(報酬)
- 習慣をやめるのは習慣を作るより難しい
- やめるための方法
- キューを避ける
- ルーティンを置き換える
- 習慣を追いやる
- マインドフルネスでトリガーとルーティンへ意識を向けさせる
- 意識的な行動を助ける
- 自発的に行動を変えてもらう
- 行動が複雑、目新しい、デフォルト化できない、小さな選択を何度も必要とする場合