勉強を夜中までやってたら、今日は疲れが取れないまま1日が終わってしまいました・・・。
生活習慣は大切ですね。
今日の勉強で何とかオイラーの定理の導出を理解したので書いてみることにします。
まず、前提知識の準備をします。
ある正の整数nが与えられたとき、整数をnで割ったときの余りの値によって整数全体をn個に分類する。
そうすると一般に余りがrとなる集合は
となる。この集合を剰余類という。剰余類の集合を剰余類環という。
この剰余類環の元のうち、nと互いに素な元を既約剰余類という。
また、既約剰余類の元の個数をで表し、このをオイラーの関数という。
個の既約剰余類の集合を既約剰余類群という。
pが素数とすると、1〜p-1にpを因子とするものはないから、となる。
よってnがと素因数分解されるとすると、nのオイラーの関数は
となる。
ここまでで、前提知識の準備は終わり。
オイラーの定理を導出します。
二つの異なる既約剰余類に任意の既約剰余類を乗算した結果は異なる。これは合同式の性質から明らかである。
したがって、既約剰余類群の元全てに既約剰余類を掛けたものはすべて異なり、の元であるので、これらの集合は元の既約剰余類群に等しくなる。よって、
である。この元の全ての積をとると
ここで、両辺にの逆元を掛けると
となる。これをオイラーの定理という。
ふう、数学記号が多くて画像作成に手間取ってしまいました。
既約剰余類"群"なんて書いてるけどホントに群なの?とかそういう質問は無しの方向で。
一応、証明したんですが記事はオイラーの定理についてなのでその辺は略しました。
wikipediaいわく、カーマイケルの定理というさらに一般化された定理があるようですが、聞いたこともないですし、暗号論で使うのがオイラーの定理のようなので、今回はここまで。